今回の悩み
- 少しでもお得に住宅ローンを組みたい
- 生涯にわたる支出を減らしたい
- 低金利って言うけど実際どうなの?
こんなお悩みを解消します。
本記事では住宅ローンの利息について解説します。
実際に住宅を購入するとなると、毎月の返済額にばかり目が行きがち。
正直それはそれで良いと思うのですが、せっかく頑張って稼いだお金を使うので利息についても知っておいても良いのではないでしょうか。
最後まで読むことで、老後の金銭的余裕にもつながります。
目次
4,000万円借りた時の利息は700万円以上
金利1%、35年返済で4,000万円のローンを組むと、約740万円の利息を支払うことになります。
4,000万円の根拠は他の記事で解説します。
≫【注文住宅っていくら?】3人家族の一般的なお家の相場を住宅営業マンが解説
当然ですが利息をいくら支払っても暮らしが豊かになるわけではありません。
ここからは金額、年数別に利息がどのように変化していくのか解説します。
金額別の利息額
金利1%、35年返済として金額別に支払う利息額を計算します。
借入額1,000万円~5,000万円の月々支払いと利息額は以下のとおり。
借入額 | 月々の返済額 | 支払う利息額 |
1,000万円 | 2万8,228円 | 約186万円 |
2,000万円 | 5万6,457円 | 約371万円 |
3,000万円 | 8万4,685円 | 約557万円 |
4,000万円 | 11万2,914円 | 約742万円 |
5,000万円 | 14万1,142円 | 約928万円 |
年数別の利息
同じく金利1%、35年返済として年数別に支払う利息額を計算します。
借入額4,000万円として、返済年数20~35年の月々支払いと利息額は以下のとおり。
返済年数 | 月々の返済額 | 支払う利息額 |
20年 | 18万3,957円 | 約415万円 |
25年 | 15万748円 | 約522万円 |
30年 | 12万8,655円 | 約632万円 |
35年 | 11万2,914円 | 約742万円 |
金額は少なく年数も短くがベスト
上記のとおり、金額は少なく返済年数も短い方が利息額は少なくなります。
だからといって無理をしすぎると毎月の負担が大きくなり家計が苦しくなることも。
住宅購入の際にはなるべく頭金を用意して、借入額や年数を短くする方法が効果的。
ただし頭金をこれから貯めるとなるとデメリットが発生してしまいます。
そのあたりは別記事でまとめてあります。
≫家の頭金は無しでOK!貯金するより借りた方が良い理由とは【タイムイズマネー】
月々の返済額、最初は3割が利息
毎月口座から引き落とされるローン返済ですが、実は内訳をみると利息の割合が多くて驚くことでしょう。
ローンの利息は元金の残額に応じて支払わなければならないため、特にローンの返済を始めたての時期は利息ばかり払ってなかなか元金が減っていかない…なんてことも。
ここでは返済の内訳と対処法について解説します。
4,000万円借りた場合の毎月利息
金利1%(全期間固定)、35年返済だとすると、4,000万円を借り入れた場合の内訳は以下のとおり。
ちなみに、後で解説しますが「元利均等返済」を選択した場合です。
返済回数 | 毎月の返済額 | 【内訳】元金返済額 | 【内訳】利息 |
1回目(1年目) | 11万2,914円 | 7万9,581円 | 33,333円 |
121回目(10年目) | 11万2,914円 | 8万7,947円 | 2万4,967円 |
241回目(20年目) | 11万2,914円 | 9万7,192円 | 1万5,722円 |
361回目(30年目) | 11万2,914円 | 10万7,419円 | 5,505円 |
注目するべきポイントは、毎月の返済額が変わっていないのに内訳が変化していることです。
返済を始めたばかりの時期は支払う利息が多く、回数を重ねるごとに元金の返済にあたる割合が大きくなっていきます。
これは元金の残額に応じて利息が大きくなるためです。
元金を早めに返すのがポイント
元金を早く返済することで利息額も減ります。
そして元金を早く返済する方法として「元金均等返済」を選択するのも1つの方法です。
元金均等返済は毎月返済する元金を固定し、利息はそれに応じた金額を支払います。
最初は返済額が高く、回数を重ねるごとに支払いが安くなっていくイメージです。
デメリットは取り扱っている金融機関が少ないこと。
フラット35で元金均等返済を取り扱っているので、興味がある方はチェックしてみましょう。
≫住宅金融支援機構ホームページ【フラット35 元利均等返済と元金均等返済とは?】
繰り上げ返済がオススメです。
前述の元金均等返済よりもオススメな方法として、繰り上げ返済があります。
繰り上げ返済は毎月の返済とは別に、ある程度のまとまった金額を返済することです。
ここからは繰り上げ返済がオススメな理由について解説します。
繰り上げ返済は元金にダイレクトアタック
繰り上げ返済をしたお金はすべて元金の返済にあてられます。
元金が一気に減るため、本来払う予定だった利息を大幅にカット。
これが繰り上げ返済を行う場合の大きなメリットです。
繰り上げ返済は2種類から選べる
繰り上げ返済は「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類から選べます。
特徴は以下のとおり。
- 返済した金額に応じて返済期間が短くなるのが期間短縮型
- 返済した金額に応じて毎月の返済額が軽減されるのが返済額軽減型
金融機関によっては期間短縮型しか選べないこともあるので注意が必要です。
基本的には期間短縮型がオススメ
期間短縮型の方が、大きく利息を軽減してくれるためお得です。
どちらか迷ったら期間短縮型を選ぶと良いでしょう。
このあたりは別記事でもまとめてあります。
≫住宅ローンの繰り上げ返済って?お得な理由と効果を解説【知らなきゃ損】
まとめ
今回は住宅ローンの利息について解説しました。
低金利時代と言えども長い目で見るとかなり大きな金額の利息を支払わなければなりません。
利息をなるべく支払わなくても良いように、繰り上げ返済を上手く利用するのがオススメです。
本記事のポイントはコチラ。
まとめ
- 住宅ローンは利息だけで高級車が買えるくらい
- 払い始めは利息の割合が大きい
- 元金均等返済を使うのも1つの手段
- 繰り上げ返済は元金の返済にあてられる
- 繰り上げ返済は期間短縮型がオススメ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。