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【注文住宅っていくら?】3人家族の一般的なお家の相場を住宅営業マンが解説

【注文住宅っていくら?】3人家族の一般的なお家の相場を住宅営業マンが解説

今回の悩み

  • お家を建てたいんだけど、お金がとにかく不安。
  • いくらかかるか想像がつかないから、行動に移せないよ。
  • できればモデルハウスに行く前にある程度の相場を知りたい。

こんな悩みを持っている方はすごく多いです。

今回はそんな悩みに大手ハウスメーカーの住宅営業がお答えいたします。

当記事では前半部分で「データから見るお家の金額」、後半部分では「実際のお客様を想定した資金計画」を解説していきます。

この記事を読むとある程度お家の金額が見えてくるので、集中してモデルハウス見学をすることが可能になります。

注文住宅でかかる金額は土地代を含めると「約4,300万円」

注文住宅はお客様のご希望に合わせてオーダーメイドで作っていくので、総額がいくらになるかは「注文されないとわからない」というのが正直なところです。

ただ「ズバリ金額を言ってほしい!」という方もいらっしゃるので、あえて金額を出すとすれば土地代を含めて約4,300万円。土地代を含めないと3,500万円

これは住宅金融支援機構という行政機関が運営している「フラット35」という住宅ローンの利用者を対象にした2019年の調査データを参考にしました。

≫住宅金融支援機構ホームページ【2019年度フラット35利用者調査】

1万件を超えるお宅のデータから平均をとったものなので、かなり信頼性があります。

ヨコシマ
実際に住宅営業として働いている僕の感覚も「まあ妥当なところ」といった印象です。

ただ、このお話をすると必ず「周りでそんなにお金を出した人はいない」とか「うちは平均より高かったからぼったくり?」なんて声も出てきます。

注文住宅は建物のサイズや間取り、設備、デザイン、土地の相場などによって違います。

  • 4人家族、面積30坪、南欧風のお家の平均
  • 8人家族、面積70坪、純和風のお家の平均
  • 3人家族、狭小地に3階建ての鉄骨住宅

たとえばこんな絞り込みができれば結果は違います。

このデータは、そんな様々なお家をひっくるめて平均をとったもの。

結局のところ、あなたのご希望に沿ったお家がいくらになるのかは、信頼できるメーカーの営業さんにご希望を伝えてお見積りしてみないとわからないのです。

それでも、まったくわからないのは不安すぎて行動できない。という方もいるはずです。

そこで、次の章では実際の資金計画を立てていきます。

数字をメーカーの価格帯やお住いの地域の状況に合わせて変えていけば、ある程度は何でも対応できるはずです。

注文住宅の総額は、建物+土地+諸費用

私は注文住宅の総額を「建物」「土地」「諸費用」に分けて考えることをオススメします。

なぜなら、項目が多すぎて混乱してしまうから。

さらに言うと、この分け方をすることでメーカーごとの金額差もわかりやすくなるからです。(ここは後でご説明します)

私も新人の頃は混乱しながら資金計画書を作っておりました。

ヨコシマ
建物の費用がこれだから、予算的に土地代金をこのくらいに抑えて、そういえば仲介手数料っていうのもあったな、それと確か登記費用だ。建物の消費税を忘れてた!土地の消費税もか!あれ?土地って消費税かかるんだっけ…?

こんな感じで、見落としがないかドキドキしながら作るのは大変です。

僕だけではなく、お客様でもこんな風に混乱している方はよくいます。

というか絶対混乱すると思います…

いきなり外構費用とか確認申請とか、今まで聞いたこともないような言葉がどんどん出てくるので。

なので、「建物」「土地」「諸費用」とざっくり分別して考えていくとわかりやすいです。

具体的にどんな感じで分けていくのかをご紹介します。

建物にかかる費用

純粋に建物にかかる費用です。

  • 建物本体価格
  • オプション
  • 消費税

基本的にこの3つです。

確認申請費用とか、仮設工事費とか、よくわからない物はすべて「諸費用」で考えてOK。

基本的にハウスメーカーによって変化するのはこの項目のみです。

メーカーによって変わる部分だけをピックアップすることで、金額の比較検討がしやすくなります。

土地にかかる費用

土地を買う場合や、お家を建てるために解体工事が必要な場合にかかる費用です。

  • 土地の売買代金
  • 仲介手数料
  • 登記費用(土地)
  • 解体費用
  • 外構費用
  • 地盤補強工事費用

などなどです。

細かい項目は他にもたくさんありますが、そちらは別記事でまとめてあります。

【お家を建てる方必見】土地にかかる費用を解説!わかりづらい税金などもチェックしよう

諸費用

お家づくりに初めてチャレンジする方には、どうしても聞きなじみがない項目がたくさん出てきます。

それらは全てこの「諸費用」にまとめてしまってOK。

  • 各種申請費用
  • 仮設工事費用
  • 火災保険
  • 借入れ諸費用
  • 登記費用(建物)

などなどです。

こちらも細かくたくさんあるので、別記事でまとめます。

実際に資金計画書を作成してみます。

ここからは資金計画書を実際に作成していきます。

  • ご夫婦とお子様1人の3人家族
  • 現在は2DK、家賃8万円のアパート暮らし
  • 将来的にもう1人子供が欲しいので主寝室、子供部屋2つと和室の4LDKがご希望
  • オープンハウスなどをまわった結果、35坪程度の建物を建てたい
  • 800万円の土地を購入予定
  • 地盤補強工事は必要のないエリア
  • 1坪あたり60万円の商品を検討中
  • オプションは100万円程度でおさめたい
  • 外構は最低限の土間コンクリートだけにしておく予定

こんなお客様を想定しました。

ヨコシマ
各項目の金額はあくまで参考値ですのでご了承くださいませ。

まず建物にかかる費用です。

1坪あたり60万円の商品で35坪なので、単純に掛け算で2,100万円です。

建物本体価格 21,000,000円
オプション 1,000,000円
消費税 2,200,000円
合計 24,200,000円

次に土地にかかる費用。

土地の売買代金 8,000,000円
仲介手数料 330,000円
登記費用(土地) 180,000円
印紙代 5,000円
土間コンクリート 500,000円
合計 9,015,000円

最後に諸費用。

各種申請費用 500,000円
付帯工事費用(給水、排水など) 900,000円
仮設工事費 500,000円
借入れ諸費用(保証料など) 800,000円
つなぎ融資利息 200,000円
火災保険料(10年分) 400,000円
登記費用(建物) 200,000円
引っ越し費用 50,000円
合計 3,550,000円

お住いの地域や状況によって項目の数字は変わりますが、ざっくりとこんな感じです。

建物、土地、諸費用にかかる額を合計すると3,676万5,000円。

たとえば176万5,000円を自己資金や援助などから捻出して、3,500万円の住宅ローンを組むとします。

35年返済、金利1%、ボーナス払い無しだとすると、月々の返済額は約9万9千円です。

このお客様の場合、現在の家賃が8万円ですので「+1万9,000円」ですね。

  • 夢のマイホームだから、金額が上がっても頑張ろう
  • もう少し金額を下げたいから、間取りを工夫して建物をコンパクトにしよう
  • もっと金利の低い銀行を探そう
  • 親にもうちょっと援助してくれないか交渉してみよう
  • そもそもメーカーから選びなおそう

人によって様々ですが、こんなことを考えながら資金計画をつめていきます。

まとめ

注文住宅は「いくらになるの?」と聞かれるとなかなか答えづらいです。

なぜなら、お客様のご要望に応じてオーダーメイドで作っていくから。

建物の大きさや、設備や床材、外壁や屋根の形状などなど…見積りしてみないとわからないのです。

ただしそれだと、「金額が気になってメーカー選びに集中できない」という方がいらっしゃいます。

今回の記事のポイントはこちらです。

まとめ

  • 注文住宅+土地の平均取得金額は約4,300万円
  • 注文住宅は希望に合わせてオーダーメイドしていくもの
  • 総額は「建物」「土地」「諸費用」に分けて考えるのがオススメ
  • 諸費用は聞いたことがないような項目が多いので注意が必要
  • 金額を出して、そこから計画をつめていこう

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ヨコシマ

ハウスメーカーの営業│34歳パパ│2019年FP合格後、約2年間で100組以上のお客様の資金に関する不安を解消│その人に合わせた適切なタイミングと資金計画をご提案│Twitterでお家づくりに関する情報を発信中。良かったらフォローしてください!

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